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 Keywords & Topics No1

1.3つのSomethingを持つことが人生を有意義に生きる秘訣

 
1993年に欧州社会福祉視察団団長として欧州各国を訪問の際に学んだ3つのSomethingは
その後の人生の大きなヒントとなった。

 ①Something to do:自分のやりたい趣味など沢山持つ
 ②Something to look forword to:趣味を超えたライフワーク的なことを育てる
 ③Somebody to love:愛する人、恋する人を持つ

2.マーケティング体系4つのC戦略

 
すべての施策は4C分析を発展させ、具体的な4C戦略に帰結させる。クリティカル・シンキング
の発想から、小生が独自に創造したマーケティング体系。詳細は拙著『実戦 損保マーケティング
戦略』(東洋経済新報社、2005年刊)参照。

 ①Company戦略=組織内のトータルマーケティング体制の確立
 ②Channel戦略=販売チャネルの強化
 ③Customer戦略=CS戦略、ソリューションビジネスの展開
 ④Competitor戦略=上記3つのC戦略が同業他社のそれと差別化されているかをチェックする

3.マーケティング4つの要素:4P戦略


マーケティング戦略=マーケティング4Pをつくることである。

この4Pはマーケティングの基本中の基本戦略。

 ①Product(商品)・・・・・商品化計画・商品の差別化
 ②Price(価格)・・・・・・・価格戦略
 ③Place(チャネル)・・・販売チャネル戦略
 ④Promotion(販売促進)・・・販売促進(広告・宣伝、営業活動を含む)

4.サッカー解説者 松木安太郎氏と神田所長との対談

 
月刊誌『国際グラフ』2009年4月号(P81)の掲載記事


<抜粋>
松木 セミナーではどのようなことを伝えておられるのですか。

神田 今の日本のビジネス界には本当の意味でのプロが少ないと感じています。スポーツ選手
のように公衆の面前で恥をかくような機会が少なく、どうしてもプロ意識が低くなるのでしょうね。その中で本当のプロを育成するためには、「理論」を植え付けて「実践」で磨きをかけて「コーチング」で高めていくことが必要ですが、勉強やトレーニング不足はもちろん、プロ育成のための環境があまり整っていないのが現状です。

松木 確かにそれではアマチュアと同じで、その先に進んで早く結果を出してこそプロですからね。私などいつも何でも吸い取れるようスポンジ状態にしています。

神田 素晴らしいですね。拒絶してしまうと成長できないのですが、「心の殻」が固い人が案外多いのですよ。
また、マーケットの成熟・縮小に対応するため、今後は「業種」や「業態」の変革、「サービスの差別化」と質の向上が必須だと伝えています。


5.Whole-Parts-Whole(全体ー部分ー全体)の原則


提案書にしてもプレゼンテーション・講演会セミナーに際しても常に、全体構造を見せてから、その全体の中の各論を説明し、最後にまた全体の中で位置づけして確認してダメ押しする基本原則。
この原則を習得している者とそうでない者との成果は大きな差となる。

先般、経済倶楽部講演会(2017年3月10日 第4195回)において、大和総研チーフエコノミスト熊谷亮丸氏はこの原則を見事に完璧に実践した。

講演テーマ:「世界経済の潮流と日本経済の行方」 次の5つのポイント概略(Whole)を説明のうえで、52枚のパワポイントで詳細補足説明(Parts)を実施。最後にまた5つのポイント概略(Whole)を復習するという正にこの原則を意識してか完璧に消化した講演会は見事と言うほかない。
 1.トランプ政権成立をどう捉えるか? 円高・株安
 2.Brexitが世界経済に与える影響は? 少ない、ドイツへ波及?
 3.中国における「バブル崩壊」をどうみるか?「短期=楽観、中長期=悲観」
 4.アベノミクスの成果と課題 労働市場改革が最大の課題
 5.日本経済のリスク要因
 6.金融市場の展望


6.ビジネスリーダー4つの基本スタンス


一橋大学在学中、本質を求める(Radical)学問の厳しさと楽しさを学び、旧住友海上の職場において、その他三つの思考パターンを習得した。


①Radical志向・・・本質的アプローチ。本質・本物を追究する姿勢を常に持つ。常識を疑ってみる。考えて考え抜く。原典にあたる。人の言ったことやインターネット・解説書ではなく、法律・約款・規定などに直接原点にあたり、チェックする。

②プラス志向・・・「できない」理由を考える(「だからダメ」と考えるマイナス志向)のではなく、「できる」方法を考え抜き、これを実践するプラス志向のスタンスが大切。

③成果追求志向・・・「何故そうなるのか」と考えたり(「原因」を追求する原因追求志向)、「正解」を求めるのではなく、「それをするとどうなるのか」と考え、「成果」(プラスかどうか)追求するスタンスが重要。

④当事者志向・・・「~である」(Be型の思想)ではなく、「~をする」(Do型の思想)、 「~どうしてか」(Why to be)ではなく、「~どうしたらよいか」(How to do)、「~はどうなるのか」(傍観者タイプ)ではなく、「~をどうするか」(当事者タイプ)という発想が重要。会社や国の方針などを傍観者的に批判するのではなく、私はどう考えるか、私ならどうしたいかという当事者志向が必須。

 <ケネディの大統領就任演説 1961年1月>
  Ask not what the country can do for you. Ask what you can do for the country


7.Stay hungry , stay foolish

  <ハングリーであれ。分別くさくなるな。>


上記のKeywordは21歳でアップルコンプユータを創業し、25歳で株式上場により大富豪となったスティーブ・ジョブズの言葉。
2005年6月、ゆかりの地シリコンバレーの中心スタンフォード大学の卒業式の祝辞で卒業生に贈ったクロージングの言葉。スピーチの最後にこのkeywordを3回も繰り返し強調した!


 <PBSドキュメンタリー「Triumph of the nerds」、1996年>

 「23歳のとき100万ドル
  24歳で1000万ドル
  25歳で1億ドルの資産を手にしたが、たいして気にとめたことはない。
  金のためにやってきたわけじゃないから。」(スティーブ・ジョブズ)

2008年10月5日 <上> シリコンバレーのアップルコンピュータ本社前にてwith my wife
            <下>憧れのスタンフォード大学構内にて フーバータワーを背景に。

8.Push戦略とPull戦略

 ・プッシュ戦略=メーカーや保険会社が代理店・営業マンなどの人的販売(セールスフォース)に働きかけ、これによって生活者へ商品を売り込む戦略。

 ・プル戦略=メーカーや保険会社が広告などによって最終生活者に直接働きかけることによって、流通チャネルに対する自社製品の需要を増やし、生活者の指名買いを誘引する戦略。

9.D・カーネギー『人を動かす』


デール・カーネギーの『人間関係の基本原則とは何か』と翻訳すべき世界的名著である。

The deepest urge in human nature is "the desire to be important"(Dr Dewey)

The deepest principle in human nature is "the craving to be appreciated"(William James)

20世紀の偉大な心理学者フロイド博士によると、人間のあらゆる行動は、二つの動機から発する。



①性の衝動(the sex urge)
②偉くなりたいという欲望(desire to be great)

 <人間誰でも欲しがることが次の8つである。>
                                  <仏教の5欲と対比>
   ①Health and the preservation of life<健康と長寿>
   ②Food                                <飲食欲>
   ③Sleep                               <睡眠欲>
   ④Money and the things money will buy              <財欲>
   ⑤Life in the hereafter<来世の生命>
   ⑥Sexual gratification                        <色欲>
   ⑦The well-being of our children<子孫の繁栄>
   ⑧A feeling of importance                 <名誉欲?>

上記の欲求はたいてい満たすことができるが、ただ一つだけ例外がある。それが⑧の”自己の重要感”である。

フロイトの”偉くなりたいという欲求”であり、デューイの”重要人物にならんとする欲求”である。

心理学者ウイリアム・ジェイムズは「人間のもつ性情のうち最も強いものは、”他人に認められることを渇望する気持”であると言う。渇望(craving)であって、、"wish"(希望)するとか、"desire"(願望)するとか、"longing"(熱望)するといった生ぬるい言葉を使っていないことに注意。

<デール・カーネギー『人を動かす』("How to Win Friends and Influence People")より。>

(注)Dale Carnegieの上記著作は全世界のミリオンセラーとして有名である。聖書より読まれているとも言われる。
しかし、上記の『人を動かす』を含めD・カーネギーの3部作を読破されれば、世の中の生き方が大きく変わるでしょう。必読をお奨めします。(英文の出版時期は前後している)。日本でも超ロングセラーとなっている。

・第二作:『道は開ける』("How to Stop Worrying and Start living"
・第三作:『話し方入門』(How to Develop Self-Confidence and Influence People by Public Speaking "
上記いずれも、英文はPOKET BOOKS、翻訳は創元社等より出版されている。


10. "Fast" eat "Slow"

・ビジネスの世界では、速き者が遅れる者を駆逐してしまう。
・スピードが大切。”スピードと知恵の勝負”
・しかし、人間として人生を有意義に生きていくためには、目標に向っての直線的に疾走する人生はつまならい。道の草木を楽しみ、道草を食う「人生は散歩」の方が楽しいであろう。

11.脱皮できない蛇は死ぬ(ニーチェの言葉):Change or Die

・蛇は脱皮できなければ死ぬしかない。
・人間はchangeしなくても生きていくことはできる。しかし、進歩発展は望めないであろう。
Dig in  &  Die (座して死を待つか?)

  第二次世界大戦当時のジョージ・パットン連合軍第3軍司令官の言葉
   それとも、Dig out or Dieか。

   不況下の日本企業は、国内市場のみを当てにして、「座して死を待つか」、それとも世界へ、特にアジアへ打って出て活路を見出すかの岐路にある。



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