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 Keywords & Topics No.4

23.デ・マーケティング


  
  マーケティングの4つの機能=4PについてはKeywords & Topicsで述べたとおりである。
  良い商品(Product)を適正な価格(Price)で、効果的な販売チャネル(Place)を使って、販売活
  動をより円滑に(Promotion)にして、利益の増大を図るのがマーケティングの機能である。

  デ・マーケティングとは、販売増加にマイナスになる行動をしたり、販売それ自体を抑えることに
  よって、その商品(サービス)を購入した消費者がさらに満足できるようにするマーケティングのこ
  とである。

 ・TVショッピングの”ジャパネットたかだ”が、魅力ある商品を宣伝PRするが、最後に”限定1000点”の
  み数量制限するなどのケース
 ・1週間のみのセールス期間限定、添加物表示、耐用年数表示、賞味期限表示など企業にとっては
  一見不利益に見えることを敢えて表現するケース
 ・バーゲンの理由(キズ物・オフシーズン・返品)、副作用の表示、危険表示などディメリットを表示す
  るケース
  
 de(デ)は英語で否定の意味を表わす。一見、奇異に思われるが、デ・マーケティングとは「ある特定
 階層の顧客需要を一時的ないし永続的に需要を減退させるマーケティングの一局面」を意味している。

 この概念を提唱したのは米国の有名なマーケティング学者 コトラー(P.Kotler)、レビイ(S.T.Levy)であ
 る。



24.muddling through(泥にまみれて切り抜ける)



  正しい理論や斬新な施策であっても、それらを実戦に移すには、ただ正論を説くだけでは実現しない。
  現場で泥にまみれになってもみ合って実現への道を探る努力が必要である。
  このKeywordが現実に使用された場面は次のとおりである。

<ケース1>
・イギリス式裁判の特徴:「泥にまみれて切り抜ける」(muddling though) 事件がなん代にもわたり争われた挙句に何が最初の争点であったか判らなくなる位い泥んこ道から解決策を探る。

<ケース2>
・国際商法学者シュミットホフ(在英、ドイツ人)の言葉:「われわれはもはや『泥まみれで切り抜ける』
(muddling thurough)ことができない時期にきた。われわれは新しく築かねばならない。将来のために大胆に築かねばならない」(1977年、労働者の経営参加のための抜本的な会社法改正問題に際しての発言)

<ケース3>
・イギリスのキャラハン首相と西ドイツシュミット首相とのテレビ対談:シュミット首相の英語での発言内容「われわれ(ドイツ人)は貴国民がいつも『泥まみれで切り抜ける』(mudling through)のには敬服している」(難行している会社法立法作業を激励した言葉)

上記のケースは全て、喜多僚祐『経営参加の法理ーイギリスにおける「産業民主制」の新展開ー』(1979年、勁草書房)による。喜多先生はハーバード大学ロースクール、ロンドン・スクール・オブ・エコノミックス(LSE)法学科、ルクセンブルクの国際比較法大学(Uninersite' Internationale de Droit Compare')に留学され、語学力も堪能であった。上記<ケース3>は喜多先生が滞英中にテレビで偶目した場面を聞きとった貴重な情報である。

確かに、break through (難問を打ち破る、切り抜ける)は think differently (思考のレベルを変える)重要なキーワードではあるが、muddling throughの方が更に泥臭く実践的であろう。

break through といえば企業が変わる超戦略思考としての「ブレークスルー戦略」(日比野省三)とか大学の名称にまでしてしまった、ビジネス・ブレークスルー大学大学院学長の大前研一氏(経営コンサルタント)を思い起こす。
大前氏はマッキンゼージャパン当時からマーケティング戦略を日本に導入した立役者とも言えよう。

大前研一氏の奥様ジャネットさんは、米国生まれであるが、邦楽、歌舞伎等と並んで剣道の有段者でもある。
かって、ジャネット大前さんを小生の前職の住友海上剣道場(神田錦町)にお招きして、同社剣道部員と稽古をされたことを懐かしく思い出される。
ジャネットさんの立ち振る舞いは、まさに”礼に始まり、礼に終わる”また凛とした姿が印象的であった。


25.アイビーリーグ(Ivy League)*・・・ツタ(アイビー、ivy)、

                      INTER-VARSITY(I-V-Y→IVY)

    ~アメリカ合衆国東部の世界屈指の名門私立大学8校から成る連盟~


今までに欧米各国の有名大学を訪問してきた。

ロンドン郊外のオックスフォード大学、ロンドン・スクール・オブ・エコノミックス、米国西部のスタンフォード大学、カリフォリア大学のバークレー校・ロサンゼルス校、東部のハーバード大学、バンクーバーのブリティシュコロンビア大学の7大学のキャンパスツアーを経験してきた。

1992年に米国出張の際にハーバード大学訪問、1996年ヨーロッパ出張の際にロンドン・スクール・オブ・
エコノミック、・オックスフォード大学訪問が初期の出来事であった。

当初は、恩師喜多先生の留学先3大学を訪ねるのが目的であった。(その意味では未だ、ルクセンブルグのUniversite' Internationale de Driot Compare'への訪問が未解決である)。

今回はバンクーバー訪問の帰途、米国東海岸の名門大学アイビー・リーグプラス(*)を訪問することとした
2010年6月15日より、ニューヨーク4泊、ボストン2泊、フィラデルフィア2泊の日程。



<アイビーリーグ8大学:伝統校8校Ancient Eight創立年次の古い順>


                                        
<アイビープラスの帽子:2010年7月撮影>       <アイビープラスのロゴ入りシャツ:同時期撮影>


◎ハーバード大学:1636年創立、全米最古の大学。

マサチューセッツ州ボストンとチャールス川をはさんだ対岸の街ケンブリッジにある。349億ドル(2007年度、約4兆円)の大学基金を誇る。ビジネススクールも有名。2010年全米大学ランキングではプリンストン大学と並び1位。

イエール大学:1701年創立。コネチカット州南部の都市ニューヘイブンの中心地に立地。

法学・政治学の分野では右に出る者のない存在。全米大学院ランキングロースクール部門では長年1位を維持している。

◎プリンストン大学:1746年創立。アイビーリーグが本部を置くニュージャージー州中央部の学術都市プリンストンに立地。

少数精鋭制をとり、総合大学でありながら伝統のリベラル・アーツ教育を守っている。2010年の全米大学ランキングでは学部部門で、ハーバード大学と並び1位。

◎ペンシルベニア大学:1751年創設。ペンシルベニア州フィラデルフィアの西地区に立地。

全米最古の医学部を持つ。ビジネススクールのウオートン・スクールは金融・会計学の分野で不動の評価を誇る。

◎コロンビア大学:1754年創立。ニューヨーク州ニューヨーク市マンハッタン区、アッパー・ウエストサイドのハドソン川沿いに立地。

世界的な研究大学として数多くのノーベル賞受賞者を輩出。最も国際色豊か且つリベラルな校風を有する。アイビーリーグで最も大学院の比率および絶対数が高い特徴を持つ(学生の68%、16,000人が大学院に所属)。

ブラウン大学:1764年創立。ロードアイランド州の州都プロビデンスに立地。

大学を純粋な研究・学問の場として捉え、ビジネススクールやロースクールなどの専門大学院の設置を拒み続けている。エジプト学や数学史といった専攻もある。

ダートマス大学:1769年創立。ニューハンプシャー州西部の小さな町ハノーバーに立地。

学生数は8校の中で最小。それだけに伝統のリベラルアーツ教育を重視するが、全米最古のビジネス・スクールであるタック経営大学院抱えるなど実学でも評価は高い。また。アイビーリーグの中で、唯一、芸術分野に定評がある。

コーネル大学:1865年創立。ニューヨーク州中部の小都市イサカに立地。

キャンパスは市街地を見下ろす東側のの丘の斜面に広がり、イサカの自然を活かしている。獣医学部は長年、全米大学院ランキングで1位を維持している。



◎マサチュセッツ工科大学:1865年創立。マサチュセッツ州ケンブリッジ市に立地。

ハーバード大学と近接した所(地下鉄で二駅、3kmの距離)にありライバル校でもある。全米屈指のエリート校であり、多数のノーベル賞受賞者を輩出している。理工系専門の教育機関として創設されたが、後に社会科学を含めた総合大学として名声を誇っている。通称MITとして有名。スローン経営大学院は名声を誇る。

◎印:今回、2010年6月に訪問した大学。

* :アイビー・リーグの語源諸説 ①伝統校の校舎は古く、ツタ(ivy)に覆われている、②「VARSITY(大学代表チーム)同士の」という意味の「INTER-VARSITY」→「I-V-Y」と呼び合う。③4校のスポーツリーが「I V](アイビー)

*アイビープラス:アイビーリーグ8大学+MIT、スタンフォード大学、広義には、8大学+6大学(MIT、スタンフォード大、デューク大、シカゴ大、カリフォニア工科大、ジョンズ・ポプキング大)


<コロンビア大学構内、2010年6月16日>


<写真左から、コロンビア大学のシンボル「アルマ・マター像」(Alma Mater=ラテン語で我らの母=母校)
中央がローマ風のドーム「ロウ・ライブラリー、右がギリシャ風の「バトラー・ライブラリー」



<プリンストン大学構内、2010年6月17日>


<ニューヨーク市内のPen Station駅からNJ Transit列車で約1時間で、Priceton駅に到着。

駅周辺はハーバード大学やカルフォニア大学バークレー校のような大学街はない。Priceton駅はプリンストン大学のためにある如く、学園内はカレッジ塔、研究機関など設置され全米屈指のアカデミック・ハブとなり、キャンパス内で黒リスも目撃できる美しい学園。

写真左から、大学構内全図の看板前、中央はツタ(ivy)絡まる古風な校舎前、右は"Frist Campus Center(キャフェテリア、休憩コーナー、事務所などの多目的塔)前でキャンパス・ツアーの学生アルバイトガイドが説明中


<ハーバード大学構内、2010年6月19日>



<写真左からメモリアルホール(南北戦争の戦死者を祈念して作られたゴシック風建築)を背景に、 中央はワイドナー図書館(世界最大級)前、右はメモーリアルチャーチ(記念教会)前>



<写真左から、ハーバード大学Johnston Gate、中央はその門碑、右は校門を出たハーバート市街地>



<MIT:マサチュセッツ工科大学 2010年6月19日>



<地下鉄 Harvard駅から2つ目のKendall/MIT駅前にMITが立地する。しかし、ハーバード大学とは全く 雰囲気を異にする。大学のGateが見当たらない。大学キャンパスがない。ただ、駅前からチャールズ川沿いに研究室や研究センタービルが70棟くらい乱立している。一般人が歩いてる市街地がない。
まさに研究機関の集積地の感がする。

写真左から、唯一大学らしい”グレートドーム”(教室、食堂、事務所)、中央は図書館、右はGate?>



<写真左から、MITの横を流れるチャールズ川、中央はMITのシンボル”グレートドーム”の中、
  右はチャールズ川河畔>


<ペンシルベニア大学 2010年6月22日>

 モットー:Law Without Morals are Useless.(良識のない法は無益である。


<フィラデルフィア市センターシティの西部 Walnut ST. 3451番近辺に”ユニバーシティ・シティ”と呼ばれる大学街にある。大学の愛称はPenn(ペン大)、UPenn(ユーペン)。

写真左から、大学創設者の一人ベンジャミン・フランクリン像の前、中央は評判高いウオートン・スクール、右はウオートン・ストリート(正面右サイドに新校舎、手前左側に旧校舎がある)>



<写真左から、大学構内にある陸上競技場サイドでキャンパス・ツアーガイドが説明中、中央はウオートンスクールの入口、右は旧ウオートンスクール前>

アイビーリーグなど欧米各国の有力大学キャンパス・ツアーの今後残された課題
 ・イエール大学など4大学訪問(アイビーリーグ大学)
 ・シアトル市内にあるワシントン大学訪問(キャンパスが見事との評判あり(注)
 ・英国ケンブリッジ大学訪問
 ・ルクセンブルグのUniversite' Internationale de Droit Compare'訪問

(注)ワシントン大学のキャンパスが綺麗だと推奨してくれたのは娘婿のSteven(カナダのバンクーバー在住)であった。日本の大学キャンパスで最も綺麗だと自負していたのは母校一橋大学と六甲の神戸大学である。過日、オリックス会長 宮内義彦氏によれば「関西学院大学のキャンパスも美しかったが、ワシントン大学のキャンパスも見事なものだ」と述懐されていた。(”私の履歴書”2013年9月7日付日経新聞)


{米国東海岸旅行のおまけ}



<写真左と中は、NYブロードウエイのミュージカルとアメリカン・バレー・シアターでバレー鑑賞、
右はメトロポリタン美術館前>




<写真左と中央は、NYヤンキースダジアム=NYメッツ対ボストンレッドソックス試合観戦、右は
ボストンでのホエール・ウオッチング>
*サングラスをかけた人物は一橋大学喜多了祐ゼミの同期生 刈屋昭雄君。彼は30数年間NYに在住しているNYの金融機関に勤務した元bankerである。



<写真左から、ボストン名物レッドロブスター、中央はフィラデルフィアのインデペンデンンスホール
 前、右は同じくシティホール前>


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